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大門みきし参議院議員のフェイスブックから

 大門みきしさんのフェイスブックが更新されていました。こんなに素敵な内容だったので、私のブログにのせさせて頂きます。大門さんがお元気そうでよかった。関西に来てください。待っていまーす。大門さんのDVDも見ました。大門さんの語り口が大好きです。
大門みきしのフェイスブックから

「きょう検査のために病院に行ったら、小児病棟でボランティアをしているA子さんとロビーでばったり。1ヶ月ぶりの再会です。
「春ですね」とわたしが言うと、「すっかり春ですね」とA子さん。もうお会いすることはないかも、とおもいながら、急いでおられるようなので、「お元気で」とだけ言ってお別れしました。

A子さんに「大門さんですよね?」と最初に声をかけられたのは、わたしがまだ入院中の2月なかば、病院内の書店で立ち読みをしているときでした。しんぶん赤旗の写真や国会中継も見たことがあるとのこと。
わたしが入院中は時々、病院内でお見かけし、一度、待合室の椅子に並んで腰かけてお話をしたことがあります。

A子さんは40代はじめくらいで、結婚する前は保育士をしていました。息子さんが中学校に入り自分の時間がもてるようになったので、子どもたちのために何か役に立つことはできないかと院内ボランティアに登録し、小児病棟で活動するようになりました。

点滴や薬をいやがり、毎回お母さんにしがみついて大泣きする男の子。治療の副作用で髪の毛がぬけていく女の子。産まれてからずっと入院している子どももいる…幼い子どもたちが病気に苦しめられる姿は聞いていて本当につらいものがありました。
いい歳をして手術の傷あとにひいひい言っている自分が恥ずかしくなりました。

A子さんがいいました。「それでも子どもたちは健気に病気とたたかっています。心配なのはお母さんたち。子どもに付きっきりで身体も心もくたくたになっている。少しでも休ませてあげたいんです」
A子さんが毎日のように小児病棟に通うのはそういう思いがあるからでした。子育ての最も厳しい時間がそこにあり、公的な支援の手が差し伸べられていない。

いっぽうA子さんはボランティアの役割についても悩んでおられました。「大門さん、ボランティアって何ですか? 本来、お母さんたちのフォローも国の制度でやるべきじゃないんですか。それに、仕事がなく低賃金の世の中を見ていると、ボランティアがみんなの仕事を食っている部分もあるんじゃないかと思ったりするし…」

ボランティアか公的制度(仕事)か。むずかしいところはあるけれど、長い目でみれば、対立物ととらえるのはちがうのではないか。社会保障の歴史をみても、最初から制度が「上から」与えられたわけではなく、まず目の前で困っている人を救う行為、活動があり、それが運動、闘争になって公的な制度をかち取ってきたのだから、などと答えたものの、わざわざ運動しなければ一歩も改善されないような社会って何だろう、子どもや親の苦しみに最初から冷淡な政治って何だろうと考えてしまいました。

きょう、おそらくA子さんは小児病棟にむかって急いでおられたのでしょう。A子さんのおかげでどれだけの子どもとお母さんが助けられてきたことか。その事実こそ答えではないのか。だからA子さん頑張って。
復帰までもう少し。制度や政治を変えるためにわたしも頑張りますから。
A子さんの後ろ姿を見送りながらそうおもいました。」

素敵なおはなし、ありがとうございました。

masakiichiko | - | - | - |

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