「鹿児島から生活保護を考える」に参加
 8月24・25日と生活保護問題を考える研修会、今年は鹿児島へ行きました。台風明けの飛行機は順調に出発しました。1時間ちょっとで鹿児島へ。遠いところに来たという実感がないまま、高速バスで鹿児島中央駅へ、そこからタクシーで研修会会場へ。お昼ご飯はバスの中で、「さつま揚げ」を食べました。唯一「鹿児島へ来たー」という実感がさつま揚げの美味しさでした。

 研修一日目は、基調報告とシンポジューム。花園大学の吉永純先生による「生活保護基準の度重なる引き下げとあるべき生活保護制度」2017年に貧困率は15.6%(6人に1人は貧困)子どもの貧困率は13.9%、ちなみに2014年は16.1%(子どもの貧困率は16.3%)でした。少し下がりました。これは貧困線以上の収入を得られるようになったが、中央値を超えるほどの所得が増加した人は少なかったことを意味しています。
 2016年の保護率は世帯で言うと3.2%、捕捉率(最低生活基準以下で生活している世帯で保護を受けている割合)はわずか2割です。これは先進国と比べると日本は貧困率は高いが、保護率は低く、捕捉率の低いことを意味しています。その原因は、厳しい資産条件(保護が始まる時の貯金は認めない。自動車は原則保有や使用は認めない)扶養義務が異常に広い(配偶者間、直系血族、兄弟姉妹、3親等内の親族)その上に水際作戦などの申請抑制等があります。
 一日目のシンポジューム
 
 今テレビで、火曜日の9時から「健康で文化的な最低限度の生活」見ていますか。この番組がリアルに生活保護制度のこと、問題点、申請する人の困難な生活状況等を表しています。そして一生懸命に人を救おうと頑張る生活保護ケースワーカーの心境を物語っています。この番組の監修も生活保護問題対策全国の会が行っているとの事でした。私もDVDを撮ってみています。

 一日目の最後のシンポジュームでは、鹿児島県地元の取り組みとして「身寄り問題の解決に挑む」という報告がありました。NPO法人「つながる」の活動です。地域で生活保護の独居者が「地域見守りキーホルダー」の携帯をを条件につながるファイルを作成し、お互いに倒れた時や病気入院した時の身元引受人になる、一人をみんなで支え合うシステムつくりです。孤独に亡くなる人をなくすためです。またSNSで毎日ラインを通して安否確認をする。お互いにラインしあえるよう交流を持っています。5人で1グループとして活動しています。
 孤独な高齢者が多い中、孤独死の問題は深刻です。命の尊厳から誰も知られずに死んでいくことは悲しいことです。

 夜はコーヒーと茶菓子で、全国から集まった議員さんたちと交流しました。兵庫県からは加古川市の議員さんたちが参加されていました。熊本の天草から参加された議員さんにもあいさつすることが出来ました。

 2日目は、分科会でした。私は第6分科会「多様な課題を抱えた方々への支援」の研修に参加しました。主に障害を抱えた生活困難者との支援を通じて理解しておかなければならないこと、またひきこもりや屋敷問題への対応など、解決困難です。20年・30年と長期にわたって支援・見守ることの必要性、ケースワーカーも定期的な訪問で少しづつ心を開いて行っています。解決をあせらないことが大切です。精神疾患の相談に携わっている報告者の人が言っていました。「引きこもりは社会から自分を守るために選択した手段なのだから、私は生きるために引きこもりを選んだ人を尊敬する。無理して社会の中に入って行ったら自殺を招くことになる。だから20・30年という引きこもりは、生きるための手段だと思っている」という言葉が印象的でした。

 最後の尾藤廣喜先生の「あるべき生活保護とは何か」は、2日間にわたっての研修会のまとめを話されました。
 貧困が深化し、格差だ拡大している原因は、〆眄的な圧力の下で、自助、自立が強調され、制度の継続性を理由として、社会保障制度の保障内容が大きく後退したこと。➁労働環境が悪化し、非正規雇用の割合が増え、労働者への分配率が低下し、賃金収入の格差が開く一方で平均的な収入が低下してきたこと。
 とられるべき具体的な対応策として、^緡邸η金・介護・住宅保障など社会保障制度の保障内容を抜本的に改革し、全体的な底上げを図る。➁郎ドイ環境を改善し、非正規雇用の規制を強化し、労働者への分配率を上げ、最低賃金の増額をはかる。7鮃で文化的な最低限度の生活を保障する生活保護を受けやすくし、制度の底上げを図る。
 
 たいへん内容の濃い研修会でした。会場に缶詰状態で、ますます鹿児島に来ているという実感がありません。このことを隣の地元の議員さんに言うと「隣の県庁18階の展望台から鹿児島が一望できますよ。桜島が目の前に見えます」と教えてくれました。お昼の弁当を展望台で食べました。ついでに桜島が目の前に見えました。感動!

 頂上が雲がかかっていました。みどりが鮮明で美しい桜島

 
 

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