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戦争展で映画を見る
 戦争展は18,19,20日とありますが、映画「標的の島 風かたか(かじかたか)」が19日にあり、午前の部に見に行きました。

 三上智恵監督の最新作『標的の島 風かたか』

 「2016年6月19日沖縄県那覇市、米軍女性暴行殺人事件の被害者を追悼する県民大会で、稲嶺進市長は言った「我々は、またいのちを救う“風かたか”になれなかった」風かたかとは風よけ、防波堤のこと。
 沖縄県民の8割の反対を黙殺した辺野古の新基地建設、全国から1,000人の機動隊を投入して高江で強行されるオスプレイのヘリパット建設。現場では多くの負傷者・逮捕者を出しながら、激しく抵抗が続く。この国は、今何を失おうとしているのか。映画は、伝えきれない現実を見るものに突きつける。
 監督は、『標的の村』『戦場ぬ止み』の三上智恵さん。」映画のパンフから

 なぜ今、先島諸島を軍事要塞化するのか?
 それは、日本列島と南西諸島を防波堤として中国を軍事的に封じ込めるアメリカの戦略なのです。日本を守るためではなく、基地があれば標的になる、軍隊は市民の命を守らない。それは先の沖縄戦での歴史が証明しています。
 沖縄に新しい米軍基地の飛行場や自衛隊の駐屯基地を造らせまいとする住民と警察機動隊とのにらみ合いが続きます。全国からの機動隊を送り込んでいます。その中で、市民リーダーの病気を心配する沖縄の警察官の姿がチラッとありました。現地の警察は、市民の気持ちがわかるだけに、激しい取り締まり、にらみ合いができないのでしょう。全国から次々と送り込まれ、工事車両を通さないと抵抗する住民を容赦なく引きずり除去していました。それでも住民のまっすぐな見らみあい、訴えに耐えれなくなり、交代する機動隊。正義のための仕事とは一体何なのか?

 戦争を経験したおばぁに「ぶれることがないのか。なぜ続けているのか」と聞いた。答えは一つ「私は戦争で犠牲になった死体が浮かぶ、川の水を飲んで助かった。沖縄のたたかいで犠牲になった人たちの血が私の体にある。だからぶれない」と。若いお母さんらは「生まれた時から母やおばぁに戦争の話を聞いて育った。子どもや孫たちが戦争で逃げ惑う、そんな目には絶対合わせたくない」と今も基地建設反対のたたかいがあります。

 それでも沖縄には民謡があり、祭りがあり、歌踊りがあります。とにかく明るい。そんな伝統を大切つにしながら文化の継承を続ける高校生たち。沖縄の未来は明るい。その礎を築こうと頑張っている島の人たちと一緒に作ったドキュメンタリ―映画でした。会場に大きな感動と悔しさ、エール、共感が渦巻いていました。会場で見ている私たちも、沖縄で市民と闘っている姿を想像できるものでした。悔しくて涙がこみ上げてきます。
 いつの日か近い将来、また沖縄に行ってみたいと思います。
 

masakiichiko | - | - | - |

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