3日間の自治体学校in静岡
2019.07.30 Tuesday
テーマは「憲法と自治のチカラが地域の未来を切りひらく」です、第61階の自治体学校が静岡で開催されました。
オープニングは、憲法太鼓からはじまりました。
子どもが参加するたいこの団体です。心を一つに、力強さが心にしみました。
記念講演「憲法と自治のチカラが地域の未来を切りひらく」京都橘大学教授、京都大学名誉教授の岡田知弘理知長でした。
東京一極集中で、地方が人口減少・少子化が深刻な状況である。高齢化人口がピークに達する2040年から逆算して諸課題に対応する。
中でも小さな町が、国民主権の自治を前提に「住民福祉の向上」を実施している。出生率を増やしている岡山県奈義町の紹介、宮崎県西米良村の雇用の創造と高齢者を中心とした多様な事業の展開で、若者がIターンの増加等の紹介があり、目標は住民の幸福度を上げることでした。その最大の要因は「コミュニティがしっかりしていること」でした。
暮らしにくいこの社会で、小さな自治体を住民の力を発揮させ、若い人が居つき、出生率を増やしている、人口が増えている。この現状に未来の展望がひられる希望が見えた気がしました。その要になっているのは、地産地消、地域での経済の循環です。うん、納得!
岡田理事長のおはなしに、心が奮えました。
2日目は、分科会。私は「水は人権」というテーマにひかれて参加しました。水道の民営化に反対して、運動を続けている団体のお話しでした。そして民営化を止めることが出来ました。しかしこの運動は断念させるまで続きます。
浜松市は署名を集めて市長に提出、大阪市は議会に陳情提出し民営化を否決、香川県善通寺市は美味しい水を飲みたいと日本初のコンセッション計画を止めた。各地域の運動が紹介されて、気持ちがワクワクしました。
また、私は水道の料金の額もしらない。働く職員の状況も知らない、知らないだらけでした。「住んでいるところの水について実態を知りましょう」という呼びかけがありました。水道局が発行している「ウォタ―ニュース」を熟読する事、そうすると水のことがよくわかるそうです。水を知りたいと心から思いました。水は命なのだから、いのちを育む女性の運動が今注目されているそうです。素敵な言葉です。
私はこの水の問題は広域の問題でもあり、難しいかなと思いました。でも運動されているみなさんは、わが水、いのちを育む水、美味しい水を水道から飲みたい。将来的に安心の水を維持したいという熱い気持ちで運動されています。あたしも尼崎の水についてもっと知りたい、今は水質のデータを見てもわからないけど、知りえるようになりたいと思いました。そこからスタートです。
3日目は「対話による協働のまちづくり」を静岡県牧之原市初代市長、西原茂樹さんのお話でした。
東日本大震災・東電福島原発事故をうけ、隣接する御前崎市に立地する浜岡原発をめぐる情報を市民と徹底共有し、市議会決議と市民意識調査をふまえて、市長として原発の「永久停止」を求める考えを表明したと紹介がありました。「廃炉」ではなく、永久停止を求めたところが、様々な意見の市民の声を聞いてのことです。そこがミソです。
また、西原さんは「住民の会合でも市長が冒頭のあいさつだけで帰るんではなく、住民の話をちゃんと聞くのが大切。主役は市民だ」と強調されました。尼崎市長は途中で帰らずにちゃんと、市民の声を聞いているのかが問われるところです。
今回の自治体学校は、市民の声を聞いて、市民が輝くまちつくり、市民が主人公のまちづくり、住民自治を市民参加でどのように作って発展させていくのかが問われる研修会でした。また地元経済は地元で回す。仕事つくりをする。それによって税収を確保する。市民の幸せ度をどうやって発展させていくか。それが人口減少や少子化に歯止めをかける、ポイントですね。たのしい、実りのある研修会でした。主催された静岡県自治体職員のみなさん、市民のみなさんありがとうございました。
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