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子ども・子育て新システムの学習しました。
 28日に「どうなるの?幼稚園・保育所」子ども・子育て新システムって何?
鹿児島大学の伊藤周平先生の学習会がありました。
 政府が進めようとしている新たな保育制度案です。すべての子どもに切れ目のないサービスを保障するとしていますが、そこには2つの重大な問題があります。
1つは、それぞれの理念のもとで実践を積み重ねてきた幼稚園や保育所を、目的や方向性を示さず唐突に一体化しようとしていることであり、もう1つは、児童福祉制度として機能してきた現行保育制度の解体です。

 新システムは第1に児童福祉法24条に基づく保育の実施義務がなくなり、市町村は保育が必要であるかどうかを認定するだけになります。市町村は保育所入所に責任を持たず、保護者は保育所を自力で探し、直接契約をしなければなりません。

 第2に国が定める最低基準がなくなり、保育の地域格差がいっそう広がるだけでなく子どもの命、安全が危険にさらされます。

 第3に保育料は保護者の所得にかかわらず利用すればするほど負担が増える仕組になります。お金がなければ必要な保育が受けれなくなってしまいます。

 第4に保護者の就労時間などを基準にした認定になるので、保育所の利用時間がばらばらになり、集団での生活や遊びが困難になります。

 第5にこのシステムでは保育所の経営が不安定になり、保育者のパート・非正規化など労働条件の悪化も避けられません。その結果、保育の質が低下し、子どもの健やかな育ちを保障することができなくなります。

 様々な問題を抱えたまま、来年の通常国会で通そうとされています。待機児童解消には、保育所の増設が必要です。子どもは社会全体で大切に育てる、このことが政府や自治体の仕事ではないでしょうか。このシステムでは、子どもの命が危険にさらされます。知れば知るほど政府が新システム案を撤回し、国と自治体が責任を負う現行制度を拡充することを強く求めます。

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